あの人は、今

ゲームの中の話だけど。
いつも一緒に遊んでいた仲間がいました。
サポも、エキストラジョブも、ミッションもずっと一緒で。
色々なことを一緒に楽しんでいた相棒が、私にはいました。
ずっとずっと前のおはなし。


去年の今頃「姐御のブログは見てるから」って言ってくれた言葉を信じて、書きます。
今でも見てくれていることを信じて。


長い上にチラシ裏なので折りたたみます

彼と知り合ったのは、POLのチャットルーム。
いつの間にか仲良くなった何人かと、WPによって今のSylphサーバーに集まって、同じラインからスタートして、ジュノへ行くあたりまで、ほぼいつも一緒に遊んでいました。
その時の、6人もいた仲間は、今や1人も残っていません。


6人の仲間のうち、一番長い付き合いだった人がいます。
急に彼のことを書こうと思ったのは、とあるフラッシュを見たからで。

相互リンクさせていただいているFF11とカレーの日々で、紹介されていたフラッシュ。


Lycanthrope－ウタウオオカミ－　
こちらの、北極星というフラッシュです。



フラッシュを見ていない方や、見られない環境の方もいらっしゃると思うので、内容は伏せておきますが・・


このフラッシュを見て、一番最初に思い出したのが、彼のことです。






彼って書くと色っぽい話を想像するかもしれませんが100%ないので。

私がオットコマエすぎてアチラがウホッと惚れてたかもしれないですが（ナイナイ






一緒にはじめた仲間が、ひとり、またひとりと抜けていく中で、長いこと変わらずに一緒に冒険をしてくれていた彼。



その頃は、私もまだ仕事をしていて、夜だけ、しかも子供が寝てからのプレイでしたから、普通のリーマンさん方と似たような状態だったと思います。


時々夜勤もあって、ログインしない日もあって。


似たようなプレイ環境でしたし・・お互い、ヴァナでは一番古い付き合いの仲でした。




いつからだろう。
歩みがズレていきました。


原因は、もしかするとアレかもしれない。


彼のメインジョブである赤魔道士に、リフレシュやコンバートといった追加要素が。
いっきに誘われやすくなった彼に対し、戦士は決して誘われジョブとは言えなくて。
当時からオートリーダーだった私が、無意識に彼をひがんでいたのかも・・
黙っていても誘われる彼は、無意識に私に対して奢りのようなものがなかっただろうか。



時間が合えば一緒にPTを組んだりしていたのに、いつの頃からか、彼の予定を聞かなくなった私。
いつの頃からか、いつの間にかPT希望を出し、野良で誘われて出て行く彼。



必然的に、レベルはズレていきました。




原因は、もしかするとアレかもしれない。


彼の仕事が忙しくなった時期と。
私が、仕事と育児が両立できず、仕事を辞めた時期が、重なりました。



子供が寝てさえいれば、昼間、短時間でもゲームができる私。

仕事が忙しく、平日は夜にログインすることさえままならない彼。



プレイ時間に比例して、ギルやアイテムなどの持ち物が充実していくのがこのゲームです。


私には、彼のいらだちや焦りが理解できなかった。

彼には、私のいらだちや困惑が理解できなかった。


今なら、そういうすれ違いだったんだなって、分析できるけど・・



すれ違い始めた時期に、とある事件があり、私と彼は静かな諍いをしました。

私にしたら、当たり前にやっていることが、彼には分からなくて。
彼が、分からないなりに、懸命に周りに合わせようとキョロキョロしているうちに、やったことについて、私が勝手にキレたんです。


私も説明不足だったのです。
私にとって当たり前のことでも、彼には分からないことなのに。
周りに責められて、だからって彼のせいにしちゃいけなかった。
だけど私には・・余裕がなかったんでしょうね。

こんなに私は貴方をカバーしてやったのに。
こんなに周りに対してフォローしてやったのに。

押し付けがましいことを、チャットながら面と向かっては話せなくて、POLメールでだらだらと書き送りました。

彼からも、その時どのように思っていたかを、メールで返信がありました。


ゲームの中ではあるけれど、その事に関して、私は彼と、FFの中ではチャットという形では対話していません。
言いたいことは言い合ったと思う。

だけど・・
この頃から、リアルでお仕事が忙しくなってしまった彼は、ログインが激減していきます。

こういう状況なら、冷めちゃっても当然かもしれない・・。


お互い、相棒と呼び合っていた仲でした。
LSを立ち上げて、最初は暫定という形でリーダーになった私を副リーダーという立場で支えてくれた彼のことを、私はずっと「女房役だからｗ」と呼んでいました。


だけど、いつの間にか開いたレベル差に、彼は何かを思ってはいなかったか。
隠した本音はなかったか。

それに、私は最後まで気付かなかった。



いえ、多分気付いていたんだと思います。


遊びに誘うたびに

「　レベル差あって迷惑かけるの嫌だから　」

という彼を、重ねて誘うことはせず、彼を置き去りに遠くへ、遠くへと走ったこと。



もう一度

「　一緒に遊びたいんだよ　」

ってことを、言葉にして伝えていたら・・





その後も、時々思い出したようにはログインしていましたが、気がついたら、プロマシア発売後あたりから、彼はぱったりと、ヴァナに姿を見せなくなりました。


私は当時、すでに戦士がLv70を越え、他にもAFレベルのジョブが複数ありました。
彼は、メインジョブがAFコンプしていない。

そのぐらい、状況が開いていました。

プレイ時間が、残酷なまでに現れた結果です。




リアルの状況っていう、どうしようもないものはあったけど・・
レベル差なんて関係なく、一緒にいられる手段はいくらでもあったんです。
そうできなかったのは、結局、私も彼も、意地をはったせい・・なのかな・・



紹介したフラッシュのようには、私は彼と、ヴァナで再び、めぐり合うことはないでしょう。
でも、今でも、私の中で、ヴァナでの相棒といえば彼が浮かびます。







今でも元気でいるだろうか。

気が向いたときにでも、
このブログを見てくれているだろうか。

ヴァナを思い出してくれているだろうか。

あの頃の仲間のことを、
少しでも思い出してくれているだろうか・・











このフラッシュを見て、しんみりして、彼のことを思い出した私でありました。